あとがきにもちらっと書きましたが、そもそも何でジェラールでもなくレオンパパでもなく最終皇帝でもなく兄さんなの?という疑問は、自分の中にもありました。
元々パーフェクト兄属性に弱いというのもあるのですが(その意味でリベサガはゲオルグ・ノエルというスーパーお兄ちゃん(ただし詰めが甘い)がいて幸せ)、なぜ兄さん……?と。
少し時間を経てみると、あの長い長いお話にあって、兄さんは「はじまりの人」というものすごく特別な位置にいると感じているからかな、なんて思います。
パパが伝承法を使う覚悟を固め、ジェラールはそれを受け継ぐことを良しとし、新しいバレンヌ帝国を築いていく。その根っこには、兄さんを失った失意、裏を返せば愛情がある。
壮大な物語のはじまりは、ごく素朴で、だからこそ強い家族の愛情や近しい人たちの親愛だった、というのは、すごくグッとくるものがあります。
またエンディングがね!あのエンディングの配置!!ムービーのコンテ切ったスタッフさんに心からの感謝を捧げたい……好き……。
あとジェイムズ。
彼の存在が本を書く決め手になりました。初プレイから30年経って、はじめてジェイムズのことを真剣に考えたよ!!
リベサガにハマりたての頃、何となくジェイムズのことをネットの海を調べてたら、「ヴィクトールの親友」という文言を発見し、
え? え?
と素でうろたえました。(その後、某方が時織人を確認してくださいました。ありがとうございます)
まさかのお兄ちゃんの交友関係に度肝を抜かれながら、未来の主君かつ親友を唐突に失くしたジェイムズの心境やいかばかりか……と思ったときには話ができていました。あんなにすんなり話が書けたのは多分はじめてです。ありがとうジェイムズ。
サガシリーズはすべてプレイしてるわけではなく穴だらけなのですが、どことなく投げっぱなしな、言うなれば何もかもをこちらに委ねてくれる感覚は好きです。
まあ投げられたまま戻れないこともあるんですが……(甦るアンサガの思い出)
リベサガはその辺りがとてもいい塩梅で、絶妙に抜けている(抜かれている)隙間を、こちらが妄想で埋める喜びがたくさんあります。
他のクラスも好きだ〜!いつかうちのモール皇帝の武勇伝とか書いてみたいです(大活躍でした)