「BIND」のあとがき、のようなもの

先日発行した「BIND」について、あとがきを載せませんでした。
特に意味はなく、ただ単に「あーいう空気の話に雑談を載せるのってぶち壊しかなぁ」くらいの感覚でした。
が、せっかくなので、もやもやと感じていたことなんかを書いてみるのもいいかな、と思って書いてみます。
ついでに、自分の脳内整理もかねて。

毎回のことなんですが、あそこに行きつくまでには七転八倒でした。
……というのは少々大げさですが、四稿まで書き終わって大幅変更(ちゃぶ台返し)した感じです。
ひっくり返すまでは、もっとストーリーめいたものがあり、登場人物ももう少しいたんですが、
最終的には「話の流れも他人もわりとどうでもよかった」という自分自身のごく素直な欲求に気が付いた結果、
ああいう仕様に落ち着きました。
親切さとエンタメ性を根こそぎ奪う暴挙ではあったのですが、無駄だな~と思うものをそのままにすることも出来ず……。
そのあたりのバランスは、何度書いてみても難しいな、と思います。
そもそも論として、えすえむに親切心もエンタメ性もあるかという話なので、うん!

えすえむとかフェティッシュとか苦痛表現については、個々人で様々な受け取り方があると思うので何をかいわんやなのですが、
書きながらたぶん、そういったもののもつ「偏った感じ」が、自分の中にあるリンゼル観のひとつの側面としてあるんだな、と思いました。
リンゼルはそれぞれのアイデンティティがあまりに特殊で替えが効かなすぎる(国でたった一人のお姫さまと天才剣士、長じてはお互いの命の恩人)。
特殊性・非代替性というのは、反面では「偏り」ともいえるわけで、その偏った人たちがどうにかこうにかバランスを取ろうとしたとき、
はたから見ると「ちょっと奇妙な方向で釣りあいが取れちゃった」みたいなところに着地した、というイメージ。

あとまったくの妄想として、姫さまはものすごく骨格が綺麗だろうな、と信じています。
育ちがいい=骨格が素直で美しい、というロマンが私の中にはどーしてもあって、
そりゃもうリンクさんは姫さまの骨格の美しさを堪能しまくってるんですよねコノヤロウ、という気持ちは正直ありました笑
姫さまといえば豊かな肉付き(特に下半身)(好き)ですが、私はひっそりと美骨格を推していきたい。という気持ちです。

妙な味付けのものを書いた、という自覚はあるので、
今後も何か奇妙なことを書いたら「こいつまたなんかやってる……」と生暖かい目で見守っていただけると幸いです。
ありがとうございました!!